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日記

前職で苦楽を共にした友人が遊びにきてくれた。 妻帯者の彼が嫁さんを放置しひとりで遊びに来るとはさてはおめでた的なアレかと想像していたんだが、ズバリその通りとのこと。 おめでとう。 同じ会社にいた頃は、週末の仕事終わりにシミったれた居酒屋で二人あーだこーだとブツブツ管巻いて、土曜になれば彼は朝イチで遠方に住む彼女の街まで車を飛ばし、ぼくは仕事と無縁の勉強をしたり転職について考えたりしていたっけ。 ぼくは色々と決断と実行をしたりしてしまったので、彼がこれから実現しようとしている穏やかな暮らしとは程遠い生活をしばらく送ることになるだろうし、遠い未来に思いを馳せても、やっぱり彼の暮らしとぼくの暮らしが交わるようなことはもうないんだろうなと時々感じる。 そういうイメージをした後は大抵恐ろしく不安になるんだけど、今だに彼がぼくの事を何らかの点で信用してくれて、たまに意見を伺ってくれたりしてくれることがすごく救いになっている。社交性が人一倍高いわけでも友達がやたら多いわけでもないぼくにとっては、彼がそういう風に意見を求めてくれたり、もしくは結婚式のスピーチを頼んでくれたりしてくれたことは、面倒を感じる反面とても嬉しいことであり、これからも彼に頼ってもらえる存在でありたいと襟を正す思いさえするのです。 まあそんな話はさておき、生まれてくる子供が彼ではなく嫁さんに似てくれることを本気で祈っております。 ここまで来たら、絵に描いたような幸せな家庭の風景を彼には実現してもらいたいし、それがぼくに出来そうもない分、余計に彼を応援したいと、改めて感じたのでした。