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マレー半島を北上せよ − その9:バンコク2

この旅を終えてからもうだいぶ時間が経ってしまった。 最後の夜に飲みに繰り出してから撮った写真を幾つか挙げつつ、このマレー半島の旅の記事を締めくくりたいと思う。 ~~~ 昼間、特にやる事もないのでゲストハウスで昼寝をしていた僕らはムクリと目を覚まし、しかし相変わらず特にやる事があるわけでもないので、ダラダラと飲みに出かける事にした。 いい加減カオサンで飲むのも飽きたので、パッポン方面へとトゥクトゥクを飛ばす。 本当はクラブの一つや二つ冷やかしたくもあったが、生憎小汚い服装しか持ちあわせていなかった僕らが、入り口でドレスコードに引っかかって追い返されるのは明白だった。 僕らはパッポンの喧騒から少し離れたところにある、カフェバーのような店で飲み始めることにした。店内では、東南アジアの各所でよく見られるように、現地のミュージシャンが有名な洋楽をコピーしていた。こういう店に出てくるアマチュアミュージシャンは何故かやたらと上手い。酔い手伝って、彼らの演奏するRadioheadのCreepに僕らは大いに満足した。 その後、近所をぷらぷらと歩いていると、ゴーゴーバーの目の前でブレイクダンスを踊るローカルの若者たちの姿を見つけた。バトルに参加するローカルや、外国人観光客、露天の店員たちが夢中になってダンサーの動きを目で追っている。ふとゴーゴーバーの店内を見やると、暗がりの中で鳴る爆音の四つ打ちに合わせ、下着姿で踊る女の子たちが見える。そのコントラストが、何故だか分からないが少し可笑しかった。 時刻は12時に差し掛かろうという頃だったと思う。僕らは無茶苦茶に酒の安いバーを見つけ、そこで夜がどっぷり更けるまで飲んだ。 カオサンに帰ってきたのは2時か3時だったか定かではないが、その頃にはさすがにこの通りも幾分静かになっていた。このまま宿に帰り寝てしまっても良かったが、宿の近くの店で水タバコをやりながら結局朝方まで飲むことになる。 翌朝、僕らは少し寝坊をして予約していたタクシーに乗りそこねたが、なんとかフライトに間に合う時刻に別のタクシーを捕まえる事が出来た。 重たい二日酔いが始まらんとするかのような疼きを頭の中に感じながら眺めた朝日は、眩しくも美しいと感じた。こうして僕のマレーの旅は終わった。 =========