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12月, 2013の投稿を表示しています

マレー半島を北上せよ − その8:バンコク1

数日をパンガンで過ごした僕らは、ダラダラしつつもその後の旅程について考えていた。 タオ島などパンガンより北にある島々を巡りつつどこかのタイミングで大陸の大きな街に戻り、再度列車に乗ってゴールであるバンコクを目指すプランが最も魅力的だったが、時間が足りない。 やはりここは一度スラタニに戻り、列車で一気にバンコクを目指そう、というのが僕らの出した答だった。 しかし、宿の女将的な女性にフェリーと列車のブッキングを頼んだところ、めぼしい列車の予約が全て埋まっているという。女将も色々と頑張って席を確保してくれようとしてくれたが、とうとう列車でのバンコク入りを諦める他ない事が判明した。 そこで僕らは、やむなくスラタニから夜行バスでバンコクを目指すことにしたのだった。 パンガンからバンコクまでのフェリーとバスの移動を全てアレンジするという旅行会社を使うこととした僕らは、宿を出て港に向かいフェリーに乗り込んだ。 僕らと同じようにパンガンからバンコクへ向かう人やあるいは他のリゾートへ向かう人など、多くの旅人が港に集まっていたが、そのほとんどは白人で、アジア系の人間は僕らくらいしかいないように見えた。 スラタニへは小さなフェリーで舞い戻った。そこから遠方へのバスが出るバスターミナルへと向かい、昼食を取る。 効きすぎた非情な冷房に悩まされるバスの旅の幕開けだ。 なんだかんだでバンコクに辿り着いたのは明け方の4時か5時ころだったと記憶している。 いつもはひどい喧騒に包まれているカオサンもさすがにこの時間帯は少し静かで、ランブトリ通りまで行くとほとんど人がいなかった。 僕らはランブトリの奥のほうにあるゲストハウスに荷を下ろし、朝を迎えんとしているバンコクの街なかをブラブラと散策した。 三島由紀夫フリークな先輩と共にチャオプラヤー川沿いを歩き、暁の寺を見に行く。 もう何度も見た事のある光景が再び眼前に姿を現す。小説「暁の寺」で描かれたような衝撃は無いが、それでも綺麗だ。 ふと後ろを振り返ると、女学生と思しき二人組がベンチに腰掛け、通学途中の一時を楽しげに過ごしている。ジン・ジャンのような神秘的な様相を纏っているわけではないが、しかしそれでも美しい光景だった。 寺や川を眺めることに飽きた僕らはやがてカオサンに戻

やっぱり北千住で魚食うなら「廣正」(広正・ひろまさ)だよねという話

先日、またしても北千住は「廣正」(広正・ひろまさ)で飲んだのだが、相変わらずの信じられないコスパの良さにおったまげた。 JR北千住駅東口から徒歩10分、民家がひしめく薄暗い通りに突如現れる小さなお店に酒飲みの面々が到着したのは20時半。 着席しドリンクをオーダーするとまもなくお通しが現れた。この日のお通しは鶏肉の照り焼きと玉子焼き、わさび漬け的なものにぶり照り。 メニューには様々な魚料理が並んでいるが、全て時価(安い)。 この日は友人が予め予約を入れ、その際に刺盛りを2人前だけ準備しておいてもらうよう頼んでくれていたので、すぐに下駄盛りにされた各種の魚たちが登場。相変わらずとんでもない量と分厚さである。(でも安い) 期待を裏切らない迫力に各々感嘆を上げているうちにお酒が揃ったので乾杯。 赤身です。 ホタテです。 タイです。 赤貝です。 うめえうめえと大騒ぎしながら皆でぱくつきまくっていたのだが、なにせこの料である。刺し身だけで腹が膨れる。 しかし刺し身だけ食べて帰るのもあまりにも勿体ないので寄せ鍋を注文。 これまた2人前なんだけども、やはりボリュームがおかしい。 出汁を沸騰させる間、箸休めにと頼んだのが梅キュウ。 ただの梅じゃなくて梅水晶になっていて、とても幸せな気持ちになります。 やがて鍋が出来上がったのでひたすら食うた。 そしてたくさん飲みました。 当然雑炊にするよね。 おじやが出来るまで、せっかくなので後一品くらい食べてみようとしめ鯖を追加。 こちらもぼちぼち油が乗っていて美味。(しかし安い) そうこうしてる間に雑炊が完成。食い終わった頃には多幸感でとろけましたとさ。 何杯飲んだかよく覚えてないくらい酒も飲み、この料理を食って会計は驚きの3000円台。 一体どうやったらそういう会計になるのかよくわからん。 ごちそうさまでした。   大きな地図で見る