スキップしてメイン コンテンツに移動

曼珠沙華を見に行った。

埼玉県は日高市に、日本最大の曼珠沙華の群生地があるとの噂を聞きつけたので出かけてきました。
IMGP7045
西武池袋線で池袋から約1時間。
都会の喧騒から遠く離れた高麗駅に降り立ちます。

IMGP7035
改札を出てまず初めに目に飛び込んでくるこのオブジェ、意味はよくわかりませんが迫力がある。

この「高麗(こま)」という駅名になんとなくお隣りの半島辺りを想起しがちですが、実は1300年ほど昔、この地には唐・新羅の連合に敗れた高句麗の遺民がはるばる移り住み、根を下ろしたという歴史があるんだそうで、その名残が遥か昔より続いているんだと思われます。
その歴史のお陰で、日高市と韓国北部の京畿道烏山市は友好都市になっているのだとか。
駅前の案内板にもちゃんとハングルでの説明が併記されていました。
謎のオブジェももしかすると高句麗の文化を継承した何かなのかもしれません。

さてこの高麗という駅ですが、この時期は曼珠沙華を見ようと各地からそれなりの数の人々が訪れるようで、普段は人っ子ひとりいないのではないかと思われる(失礼)駅前広場には出店が連なり、ちょっとした賑わいを見せておりました。
IMGP7038
早まる気持ちを抑え、まずは出店で諸々購入し、特設されたテーブルに並べます。
のどかな風景とよく冷えたビールが奏でるシナジーにより否が応にも高まる行楽感。

IMGP7040
この鮎も、近くを流れる清流、高麗川でとれたものなのであろうかなどと考えつつ食います。美味い。

IMGP7043
周囲を見やるとデカいタンクに胸がトキメキます。三菱マテリアルさんの素晴らしい仕事っぷりです。

IMGP7049
良い気持ちになってきたところで、ぷらぷらと曼珠沙華が群生しているという巾着田(きんちゃくだ)というところを目指し歩き始めます。途中このような川を目にすることになりますが、なるほど鮎が上っても不思議ではないほど水が綺麗だなあなどと妙に納得します。(食した鮎がここでとれたものかどうかはわかりません)

IMGP7051
15分ほど歩くと巾着田へ到着。まず目にするのが一面のコスモス畑です。
てっきり曼珠沙華だけが咲いているものかと思っていたので少々面食らいましたが、まあこれはこれで見ものでした。
曼珠沙華は開花している期間が短いので、なんとかそれ以外の期間も観光資源を作ろうと自治体が頑張って植えたものかもしれません。

IMGP7054
まあ綺麗ですこと。

IMGP7074
そして、コスモス畑を抜けると遂に現れるのが曼珠沙華。これが見たかった!

IMGP7082
IMGP7084
IMGP7094
IMGP7087
先日の台風の影響で少しやられた感がありましたが、想像以上の迫力で大満足でした。
この曼珠沙華たちは人の手で植えられたわけでもなく自然に群生したようで、今ではこの巾着田一帯に100万本も生えているとのこと。とても綺麗ですが全草有毒らしいので食べるのはやめておいたほうが良さそうでした。

IMGP7104
小一時間かけて群生地を一周した一向は大いに満足して帰ったのでありました。
帰り道では狂気的な案山子が見送ってくれます。

昼過ぎに都内からプラーっと出て夕方には戻ってこれるという、お得感高い初秋の小旅行となりました。
※因みに、この日高市巾着田の曼珠沙華郡の見頃はそれなりに限られているので、管理事務所のHPで確認しておいたほうが無難です。(私が訪れた日は、早咲きのものが丁度満開になるというタイミングだった模様)

このブログの人気の投稿

やっぱり北千住で魚食うなら「廣正」(広正・ひろまさ)だよねという話

先日、またしても北千住は「廣正」(広正・ひろまさ)で飲んだのだが、相変わらずの信じられないコスパの良さにおったまげた。 JR北千住駅東口から徒歩10分、民家がひしめく薄暗い通りに突如現れる小さなお店に酒飲みの面々が到着したのは20時半。 着席しドリンクをオーダーするとまもなくお通しが現れた。この日のお通しは鶏肉の照り焼きと玉子焼き、わさび漬け的なものにぶり照り。 メニューには様々な魚料理が並んでいるが、全て時価(安い)。 この日は友人が予め予約を入れ、その際に刺盛りを2人前だけ準備しておいてもらうよう頼んでくれていたので、すぐに下駄盛りにされた各種の魚たちが登場。相変わらずとんでもない量と分厚さである。(でも安い) 期待を裏切らない迫力に各々感嘆を上げているうちにお酒が揃ったので乾杯。 赤身です。 ホタテです。 タイです。 赤貝です。 うめえうめえと大騒ぎしながら皆でぱくつきまくっていたのだが、なにせこの料である。刺し身だけで腹が膨れる。 しかし刺し身だけ食べて帰るのもあまりにも勿体ないので寄せ鍋を注文。 これまた2人前なんだけども、やはりボリュームがおかしい。 出汁を沸騰させる間、箸休めにと頼んだのが梅キュウ。 ただの梅じゃなくて梅水晶になっていて、とても幸せな気持ちになります。 やがて鍋が出来上がったのでひたすら食うた。 そしてたくさん飲みました。 当然雑炊にするよね。 おじやが出来るまで、せっかくなので後一品くらい食べてみようとしめ鯖を追加。 こちらもぼちぼち油が乗っていて美味。(しかし安い) そうこうしてる間に雑炊が完成。食い終わった頃には多幸感でとろけましたとさ。 何杯飲んだかよく覚えてないくらい酒も飲み、この料理を食って会計は驚きの3000円台。 一体どうやったらそういう会計になるのかよくわからん。 ごちそうさまでした。   大きな地図で見る

北千住の廣正にハマりそう

昔、日光街道の宿場町として栄えた北千住には、今でも下町然とした安い居酒屋が軒を列ねている。以前、北千住に詳しい友人に町を案内してもらってからというもの、この町のサグい雰囲気にすっかり魅了されてしまったのだった。 先日、その友人に連れていってもらった、魚が異常に美味くて安いお店に再訪してきた。 これで刺盛1人前なのです。 魚料理が並ぶこの店のメニューには値段の記載がなく、全て時価なんだけど、とんでもなく安いので心配無用。 いい塩梅に酔っ払うまでこの日も色々と美味しくいただきました。 北千住の駅から10分程度歩いた(けっこう遠い)民家の並ぶ路地にひっそり佇んでいて、人の案内なしで向かうと見つけるのはちょっと大変かも。 早くもまた行きたくなってきたぞ。 廣正 (地図で見ると北千住より牛田からのが近いみたい) 大きな地図で見る

ミャンマー(その12) - ゆらめき・イン・ジ・エアー

夕陽を見るのにピッタリとされているシュエサンド・パヤーの急角度な側面を、息を切らしながら登った。見渡すかぎり一面に広がる遺跡群が西日に照らされている。一千年前のバガン朝の人々も同じような景色を目にしていたのだろうか。 多くの外国人観光客がカメラを構えている。このひと時だけ、全ての人々はカメラマンになっていた。 エーヤワディー川の彼方に静かに夕陽が沈んでいく。ちょうどこの時、その川面から水蒸気がゆらゆらと立ち上り、背後に連なる山々の姿が霞んでいった。あまりにタイミングの良いこの幻想的な演出は、まるでもともと仕組まれていたものかの様だった。 夕陽がとぷんと沈むと、他の外国人たちは満足げな面持ちで次々とパゴダを降りていった。彼らは夕陽そのものと、夕陽が直接的に照らすバガンの大地にしか興味がないのだろう。 地平線の下から届く光に焼かれていく空こそが美しく、黄昏時こそがセンチメンタルな旅情を掻き立てるものであるはずだが、彼らとはその感覚を共有できないのだろうか。 これを日本人と欧米人の美的感覚の差異と片付けて良いのかどうかはわからないが、とにかく僕らを残して他の観光客は綺麗にいなくなってしまった。 ぽつんと巨大なパゴダに取り残された僕らは、死にゆく病人の最期を看取るかのように静かに空を見守っていた。 辺りはしんと静まりかえり、鳥の鳴き声さえ聞こえなかった。 やがて、いくつかのパゴダがライトで照らされ始める。(夜にこのオールドバガンをうろつく観光客などいないように思われるが) 静寂の中のトワイライトを堪能した僕らは、闇に沈んだパゴダをそろそろと降りた。 下ではドライバーが相変わらずにこやかに僕らを待ってくれていた。他の観光客が早々に帰路に着く中、だらだらと居座り続けた僕らを待つ間はさぞ退屈であったろう。 「待たせてしまって申し訳ない」という謝罪を「ノーノー!」と遮るように返す彼は、最後までホスピタリティ溢れる奴だった。 彼の運転するハイエースでニャウンウーに帰る道すがら、僕は心地よい疲れを感じていた。 ================== ミャンマー旅行記 ミャンマー(その1) - ウォーキング・イン・ザ・リズム ミャンマー(その2) - ずっ...