毎日ものすごい量の雑多で新鮮な情報が飛び込んできて、それを何とか上手く捌いたり、あるいは逃すまいと手のひらを広げて受け止めようとするんだけど、到底そんなことはうまくいかない。僕にとってはあまりにも膨大な量。 ゴミの出し方や光熱費の単価について学んだり、料理の名前を覚えたり、歴史認識の片鱗に触れたり、結婚観を知ったり、文法を覚えたり、お酒の飲み方を教わったり、キャリアについて諭されたり、ジョークで人を笑わせられるようになったり、無碍に扱われたり。 こんなにエキサイティングな日々の終わりを想像することは本当に怖い。あと何日、あと何回この人たちと話すことが出来るんだろう。ついそんな事を考えては悲しい気持ちになるんだけど、この気持ちを誰にも共有できない。エイリアンであって、ストレンジャーであるが故に得られる享楽と、それと引き換えに抱えざるを得ない鬱屈なんだと思う。 つい数ヶ月前までは、今自分がこんな生活をすることになるとは思っていなかった。業界柄なのかもしれないけど、よくも悪くも一寸先は闇だなと思う。確かな事がひとつだけあるとしたら、それはこの貴重な経験を与えてくれた人たちに大なり小なり借りが出来たということだ。この借りを返す事が、何らかの前向きな動機となってくれる気はする。 -- この国で一番美味しいビールは間違いなく「Kloud」。 これまでのこの国の一般的なビールとは一線を画したプレミアムなビールなんだなという感じ。マーケティング費用も相当かけてる気がする。 https://www.kloudbeer.com/ 日本のブランドのビールでもこっちで飲むと大して美味くないので、最近はこればっかり飲んでる。