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9月, 2013の投稿を表示しています

iPhoneで使える登山用GPSロガーアプリ「やまやまGPS」を試してみました

以前から、iPhoneに地図をぶっこんで持ち歩きたいなあとか、iPhoneををGPSロガーとして使いたいなあと思っていたのですが、調べて見ると色々と便利なアプリが出てるんですね。意外と実用的なレベルのものが多いようなので 川苔山 登るついでに自分も使ってみることに。 やまやまGPS (登山、渓流釣り、MTB用地図) 開発: Builtsoft 無料(2013年9月23日現在) 次の4点くらいを重視しつつササーッと利用候補を探した結果、「やまやまGPS」というアプリが求めているものに比較的近そうだったので今回はコレを使ってみました。 ・3G環境外でも使える ・ログデータを吐いてくれる(Google mapにインポートしたい) ・操作が簡単 ・バックグラウンドでもログを取ってくれる この「やまやまGPS」は、自作した地図データをぶっこんで使うことができるのは勿論のこと、国土地理院の1:50000数値地図をアドオンとして使うこともできるのが気に入りました。カシミール3Dなんかの地図作成ソフトはWindowsにしか対応してなかったりするしね。 地図の購入方法やログの取り方などの基本的な使い方は 公式サイト に載ってるので割愛。今回の山行に際しては、東北・関東エリアの国土地理院発行の地図を450円で購入しいっちょ使ってみました。 山行中はバックパックのサイドポケットに入れていたのですが、取得漏れもなくちゃんとログが取れてる。3G通信が切れても(A-GPSによる補助がなくなっても)十分な精度で位置情報を取得できていたので、自分たちの現在位置を知るにも問題なし。 消費カロリーまでわかるのはテンション上がりますね。どれくらい正確な数字なのかはわからないけども。 気になる所があるとすれば、それなりに電池を食うので、予備電源ナシではやや不安かなという点。(僕はiPhone5を cheero で給電しながら使いましたが、これがあるとさすがに余裕)あとは、多機能過ぎて不慣れなユーザーを惑わすメニューが多い所かな。UI作るのは結構難しそう。 溜まったログデータはGPXっつーフォーマットで吐く事ができるので、それをGoogle Earthを経由してKMLっつーファイルに変換。そのKMLをGoogle Mapにインポートしたら次のような

奥多摩は川苔山に登ってきました

3連休の中日に奥多摩の川苔山に登ってきましたとさ。 朝もはよから集合場所の奥多摩駅に向かった僕は、後輩の一人が寝坊したせいで1時間半ほど駅前で時間を潰す羽目になった。 連休だということもあり多くの登山客がいた。暇すぎて猫と戯れる僕を横目にみんなどんどん山へ向かっていく。 申し訳なさそうに登場した後輩を加え、一行は予定より一本遅い9:35発の奥多摩駅前発のバスに乗り込む。10分ほどすると目的地である川乗橋という名のバス停に到着。川苔山への登山口である。 しばらくアスファルトで舗装された道を歩く。左手に走る清流ではキャニオニングを楽しむ人々が。9月も末とは言えこの日は暑く、かなり気持よさそうだった。 数十分登ると、辺りはすっかり山の中である。登山道と清流はしばしば交差し、その度に川面から吹き上げる清風を感じることができる。 1時間半ほど歩いた頃だろうか、目の前に巨大な滝が現れた。派手な音を立てるなかなか立派なこの滝は百尋の滝という名前らしい。近寄ると細かな水しぶきが舞い上がっており、さながらミストシャワーのようである。僕らはここで少し休憩をした。 この山は比較的登りやすく、街歩きと見紛うような格好で登っている人もいた。世間話に花を咲かせながらラクラクと登れる箇所が多い。 3時間ほどで登頂することができた。 生憎山頂周辺には木々が生い茂っており、景色はさほど開けない。 登頂の喜びを噛みしめるのもほどほどに、すぐに昼飯の準備にとりかかる。パーティの一人がよく冷えたチャーンビールを持参していた。値千金の仕事である。 14時ちょっと前に鳩ノ巣駅方面へ下山を開始。事前に調べた情報だと、この下山ルートは大分単調で飽きてしまいがちとの事だったが、思っていたほどつまらなくもない。 下山してすぐの場所にある民家の庭には曼珠沙華が咲き乱れていた。もうそんな季節なんですね。 そんなこんなで16時頃ゴールの鳩ノ巣駅に到着。青梅線の小さな無人駅である。 駅前で観光客相手にビールを出す店があった。生ビール600円、缶ビール350円也。その後電車で河辺駅まで向かい、温泉に浸かった。駅の目の前にあってアクセス良いし設備も綺麗です→ 御岳山、奥多摩、青梅の温泉は河辺温泉梅の湯 その

何故か2日遅れて月を撮る

中秋の名月から2日遅れて月を撮ったりしました。もう少しがんばれそうだけどもういいや。。 明日は登山ださて飲むぞ。

マレー半島を北上せよ − その4:クアラルンプールからパダンプサールへ

ペトロナスツインタワーを後にした我々は、酒の臭いを嗅ぎつけてブキッ・ビンタン地区へと向かった。 通りに面した大きな食堂に吸い込まれ、お待ちかねのビールといくつかの中華風料理を注文する。時分はそろそろ夕方を迎えんとしていた。少し前に昼食を取ったばかりだったが、スルスルとビールが進む。 しかしマレーシアは酒税が高い。この国に長居するつもりの中った僕はあまりリンギットを所有していなかったので、ついつい財布の様子を気にして及び腰になってしまった。 ビールを啜りながら先輩に今回の旅のルートについて説明したりしていると、大粒の雨が信じられない勢いで降ってきた。辺りはあっという間に水浸しになる。 幸い僕らが陣取っていたテーブルは屋根の下にあったので直撃は免れたものの、スコールが上がるのをしばらく待つ羽目になった。 雨上がりのチャイナタウンをゲストハウスへと歩く。手持ちのリンギットが大分少なくなっていたので念のために両替をしておこうと思い立つも、残念ながら両替屋は閉まっていた。 宿に放り投げていたバックパックを回収し、僕らはタクシーでKLセントラル駅へと向かった。これから夜行便でさらに北上を図るのだ。 ホームで待ち受けていたのは、シンガポールからクアラルンプールまで来るのに乗っていたのと同じ、ぴかぴかと光る車体の列車だった。 奮発してちょっと良いグレードの寝台車を予約していた。車両の両側に二段ベッドが並ぶ様は、インドの長距離列車の2等列車と同様だ。少し違うのは、こちらのほうが幾分綺麗で清潔感のあるところだろうか。列車は定刻通り、ゆっくりとKLセントラル駅を出発した。 何度かこの手の寝台列車に乗って悟ったのだが、昇降の面倒な上段のシートを選ぶのは避けるべきだ。寝飽きた場合も、下段のベッドであれば大抵椅子に変形させることができるので、身体が疲れなくて済む。 いよいよ始まる列車の旅に興奮してはいたものの、僕も先輩も疲れていた。シンガポールのリトルインディアで勝った怪しいウイスキーはなんとも形容しがたい味をしていたが、二人でちびちびと飲んでいるうちにいつの間にか眠っていた。 目が覚めた時には夜は明けていた。窓から見えるのは木々と山々ばかりである。 ドラゴンボールに出てきそうな巨岩のてっぺんは霞がかっ

マレー半島を北上せよ − その3:クアラルンプール

朝からしとしとと雨が降っていた。 以前は、シンガポールからマレー鉄道の始発に乗り込むにはタンジョンパガー駅という駅に向かえば良かったようだが、国内にある鉄道用地がマレーシアからシンガポールに返還された事を機にこの駅は廃止され、現在は両国の国境付近にあるウッドランド駅という駅が始発駅となっている。 この移転は比較的最近(2011年)に行われた事から、ネットに転がってる情報の中には「シンガポールからマレー鉄道に乗るにはタンジョンパガー駅へ!」的なものも多いため、誤解なきよう注意されたし。 で、ウッドランド駅である。かわいく小奇麗な印象だ。掲示板で自らの乗る列車の時刻を確認した僕は、予めマレー鉄道公社のサイトで予約したEチケットをカウンターで差し出してチケットを発券してもらった。 列車に乗り込む前にシンガポールの出国審査とマレーシアの入国審査を受ける。それぞれごく簡単なものだったと記憶している。 ぴかぴかと銀色に輝く車体に乗り込み、どかっと荷物を下ろす。なかなか乗り心地の良さそうな椅子にホッと安心し車窓から駅のホームを眺めていると、ゆっくり列車は出発した。 しばらくすると車掌がチケットをチェックしに回ってくる。陸路での国境越えは思ったより味気ないなと思っていたところ、隣に座るマレー人の男が後方に座る妻と席を交換してくれないかと打診してきたので快諾した。 金子光晴のマレー蘭印紀行を読んでいたからかもしれない。車窓から見える景色は空を切り裂かんばかりに激しく茂ったニッパ椰子の林ばかりを想像していたのだが、そんな事はなく、アスファルトで整えられた道路と、特段面白くもない田舎の風景が広がっていた。確かに植生は日本と異なっていたのだけれど。 時折、列車は小さな駅に停車し、その度にムスリムと思しき服装をした乗客が降車していく。何度かその様子を眺めて、ああ僕はマレーシアに来たのかと改めて気づいたのだった。 6時間ほど列車に揺られたのだろうか。 ほぼ定刻通りクアラルンプールのKLセントラル駅に到着した僕は、KTMと呼ばれる路線に乗り換えを図った。行き先はチャイナタウンにほど近いパサール・スニ駅。チャイナタウンには前日深夜にクアラルンプールに到着した先輩が投宿していた。 パサール・スニ駅前に先輩はふらりと現れた。前日深夜に到着し

マレー半島を北上せよ − その2:シンガポール

2012年の仕事納めの翌日。僕は成田にいた。 年末年始の休暇はマレー鉄道を北上する旅に当てるようと決めてからというもの、PCのモニターの前で唸りに唸って大まかな旅程を組み、それに合わせて飛行機と電車のチケットを手配したのだった。 ミャンマー を共に旅した先輩の一人がまた同行してくれることとなっている。彼より1日はやく冬休みに入る僕は、ひとり始発駅のあるシンガポールへと向かい、彼は遅れてクアラルンプール目掛けて飛んで、そこで落ち合う手はずになっていた。 無事仕事を納める事ができた安堵感も相まって、大変気分の良い旅行初日の朝だった。僕は空港でビールを煽りつつ、ゆっくりと搭乗ゲートへ向かった。 シンガポールに着いた頃にはすっかり夜になってしまっていた。この日の成田発チャンギ行きのスクート便は3時間ほどディレイしてしまったのだ。 ろくに観光もできない時間帯だったが、せっかくなのでマリーナ・ベイを歩いて回る。 ホテルを始めとした様々な高層建築物が煌々と明かりを発し、人気の少ない湾内でその存在を主張し続けていた。静かな夜だった。 翌日は、マリーナ・ベイ・サンズホテルの屋上にある、インフィニティプールへと向かった。 三棟並んだホテルの屋上を橋渡しするように横たわった舟状の構造物は、プールとレストラン、そしてクラブを兼ねている。バブリーというか悪趣味というか、日本人の感覚だととてもこんなもんは作らんだろうという建築である。 プールからは、世界有数の金融街であるシェントンウェイを眺めることができる。 僕は水着に着替え、多くの他の客がそうするのと同じようにプールの淵まで泳いで行っては、シェントンウェイを眺めてみた。 この日は休日だったからか、巨大なビル街はじっと静かに佇んでいた。今自分が見下ろしているエリアで下される決断や行われる取引によって、世界の経済がどれほど影響を受けるんだろう、ふとどうしようもない考えが頭をよぎって、僕はため息をついた。 ひと通りプールに浮かぶことを楽しんだ僕は、プールサイドでタオルにくるまった。プラスチック製のチェアに横たわる人々の間を縫って、制服を着たボーイがせわしなく歩き回っている。 そのうちのひとりを呼び止め、フレンチフライとビールを頼んでしばらく寛いだのだった。 シェントンウ